- 薬師寺の伽藍、仏像
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薬師寺のように、中央に本尊を祀る金堂と、東西に二基の塔を配する伽藍配置は、薬師寺が日本で最初です。
このような伽藍を「薬師寺式伽藍配置」といいます。
また堂塔の各層に裳階をつけた壮麗な姿は「龍宮造り」と呼称され、薬師寺の伽藍の特徴です。
薬師寺には9件の国宝と26件の重要文化財が祀られ、厚く信仰され続けています。
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金堂 金堂は薬師寺の中心のお堂で、本尊薬師三尊像【国宝】をお祀りしています。
金堂は、二層建てで各層に裳階 をあしらう薬師寺を代表するお堂です。
昭和51年(1976)再建国宝 薬師三尊像
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国宝
東塔 六重に見えますが、実は三重の塔。各層に 裳階 と言われる小さい屋根があり、この大小の屋根の重なりが律動的な美しさをかもし出し「凍れる音楽」という愛称で親しまれています。 平城京に残る最古の建物として、国宝に指定されています。
奈良時代(730) 創建
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大講堂 薬師寺の伽藍の中で最大のお堂が大講堂です。伝統工法のなかに、現代工法を取り入れながら再建されました。
平成15年(2003)再建重要文化財 弥勒三尊像
国宝 仏足石・仏足跡歌碑
釈迦十大弟子(中村晋也 作) -
西塔 東塔と西塔が並び立つ姿は薬師寺の象徴です。東塔との色彩のコントラストは現代の薬師寺を代表する風景といえます。
昭和56年(1981)再建釈迦八相像のうちの
果相四相(中村晋也 作) -
食堂 建物外観は奈良時代の意匠を凝らした作りとし、内部は現代技術を活用することで広い空間が確保されました。
平成29年(2017)再建阿弥陀三尊浄土図(田渕俊夫 筆) -
国宝
東院堂 奈良時代に建立されたお堂が焼失し、鎌倉時代に再建された和様建築の建物です。日本最古の禅堂として国宝に指定されています。
弘安8年(1285)再建 鎌倉時代国宝 聖観世音菩薩像
重要文化財 四天王立像
祚蓮・行基坐像 -
玄奘三蔵院伽藍 薬師寺の宗派、法相宗の鼻祖である玄奘三蔵の頂骨を奉安し、玄奘三蔵の遺徳を顕彰する伽藍です。平山郁夫画伯の手による大唐西域壁画が奉納されています。平成3年(1991)建立 玄奘三蔵像 (大川逞一 作)
大唐西域壁画(平山郁夫 筆) -
重要文化財
休ヶ岡八幡宮 社殿は全体に西面し、本殿・脇殿とも小高い石積みの壇上に建っています。 休ヶ岡八幡宮は寺域の最も南に鎮座する薬師寺の鎮守(守り神)です。
慶長8年(1603)再建国宝 八幡三神像