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薬師寺創建当初より金堂にお祀られている薬師寺のご本尊です。
『日本書紀』によると697年7月29日に開眼法要が行われたと考えられ、白鳳時代を代表する金銅仏です。中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に
薬師如来【国宝】
薬師如来は正式には薬師瑠璃光如来といい、東方に位置する浄瑠璃浄土の教主です。藥師如来は人びとの病気や災難を除き、健康と幸福を与えてくださる仏様として信仰を集めています。
薬師寺の薬師如来は、像高254.7㎝、いわゆる丈六像の大きさを誇ります。手には水掻きのような
日光菩薩【国宝】
月光菩薩【国宝】
薬師如来の左右に立つ日光菩薩、月光菩薩は、太陽や月の光が差別なく照らすように人びとを見守る仏様です。
本尊薬師如来よりも肉付きは控えめですが、腰のくびれや三曲法と呼ばれる流れるような姿勢は美しく、手を合わせる人びとを魅了します。花の装飾をデザインした宝冠や胸元の