薬師寺 法相宗大本山 薬師寺

大講堂

僧侶が集い、仏教の教義について学ぶ為のお堂です。堂内は仏様をお祀りする為の須弥壇よりも、僧侶や拝観者の為のスペースが広く作られています。また天井が高く、大きく音が響きます。このようにたくさんの人が仏法を学ぶ為の空間が広がっています。

薬師寺の宗派である法相宗は特に学問を重視している宗派であり、薬師寺のお堂の中で最も大きく建てられています。
かつては高さ約9m、幅6.5mの刺繍で作られた阿弥陀浄土図が本尊とされていました。

大講堂の仏像弥勒三尊像【重要文化財】奈良時代

大講堂は主に薬師寺の宗派である法相宗の教えを学ぶ場であり、その教主となる弥勒如来をお祀りします。

金堂の薬師三尊とよく似た容姿の三尊像で、中央に弥勒如来、向かって右に法苑林ほうおんりん菩薩、左に大妙相だいみょうそう菩薩が安置されます。弥勒菩薩ではなく弥勒如来として祀るのが法相宗の特徴です。

須弥壇内には法相宗の祖師である阿僧伽菩薩、伐蘇畔度菩薩と仏法を守護する四天王も併せて祀られています。

大講堂の仏像 仏足石・仏足跡歌碑【国宝】天平時代

現在は、お寺に行って仏像を拝むのが一般的な仏教のあり方です。しかし、お釈迦様が亡くなられて数百年の間は仏像を作って拝むのではありませんでした。仏教徒はひたすらお釈迦様の教えを学び修行に明け暮れるものであると同時に、尊い存在は形に現してはならないという習慣があったからです。
そこで、まるでお釈迦様が目の前にいらっしゃることを想像できるように、お釈迦様の姿そのものではなく、足跡を石に彫りました。

側面の銘文により、お釈迦様が初めて説法をされた聖地・鹿野苑に安置されていた仏足石をもとに天平勝宝5年(753)に作られた事がわかる、日本最古の仏足石です。

仏足跡歌碑は仏足に対する礼賛の歌が刻まれています。「五七五七七七」という、一首三十八文字の独特なリズムは仏足石歌体と呼ばれています。万葉仮名により、二十一首の歌が刻まれています。

大講堂の仏像 釈迦十大弟子

お釈迦様の直接の弟子の中でも特に優れた10人が釈迦十大弟子です。仏足石を中心に、お釈迦様の教えを私達にお説きになられるかのように並びます。
厳しい修行の末に悟りを開かれた姿をインド風のお姿で表しています。文化勲章受章者の中村晋也氏によりご奉納されました。