令和8年 修二会花会式 行事・法話のご案内

結願法要のご参拝は金堂堂外正面よりお願い致します。(入堂できません)
ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

時間 種目 執行・ご奉納者 場所 法話
3月23日(月) 午後1時 お身拭い 修二会花会式練行衆 金堂 他
3月25日(水) 午後1時 柴燈大護摩(火渉り式) 薬師寺修験咒師本部
不動堂前 講師
執事長 松久保伽秀

3月26日~31日 午後4時~5時
演題:「修二会花会式 悔過のこころ」

法話会場:まほろば会館
3月26日(木) 午後1時 献香 香道御家流 宗家 三條西 堯水 師 金堂前
午後2時 献曲 日本三曲協会箏曲 山田流 荻岡 松韻師 金堂前
3月27日(金) 午後2時 百華能 観世流 観世喜正師 金堂前
3月28日(土) 午後0時45分 稚児行列 御結縁稚児衆 金堂前
午後2時 舞楽 南都楽所 楽頭 堀川 俊師 金堂前
3月29日(日) 午後0時45分 稚児行列 御結縁稚児衆 金堂前
午後1時 献華 華道家元池坊 次期家元 池坊専好師 金堂前
午後2時 奉納舞 「時雨西行」中村梅玉師 中村莟玉師
振付 藤間勘十郎師
金堂前
3月30日(月) 午後1時 献茶 武者小路千家 官休庵 千宗守 宗匠 金堂
3月31日(火) 午後1時 献茶 醒心菴流煎茶式 家元 底龍泉師 金堂
午後6時半 神供 金堂東
午後7時 結願法要 修二会花会式練行衆 金堂
午後8時半頃 鬼追い式 金堂前

稚児行列のご案内

稚児行列とは、寺院の大きな法要のときに、三歳ぐらいから小学生くらいの子供たちが、豪華な衣装(着物、袴、冠など)を身につけ、境内を練り歩く日本の伝統行事です。令和八年は、金堂復興五十周年という記念すべき年です。この機会に花会式の稚児行列にご参加頂き、お子様の健やかな成長を願い、薬師如来さまとの仏縁を深めていただけたら幸いです。古来より「お稚児さんをつとめた子は、丈夫に育つ」と言われています。お子様の一生の思い出作りに、是非ご参加下さい。

〇日 時:
3月28日(土)・3月29日(日) 12時45分
※申込締切は 3月7日(土)です。
〇定 員:
30名(お申し込み順)
〇祈願料:
(お一人様一万円)は当日受付でお納めください。
〇当日受付場所:
慈恩殿(午前10時30分迄にお越しください)
〇準備物:

  1. ①白足袋または白ソックス
  2. ②草履または運動靴(黒か白)
  3. ③軽食(お弁当などをご持参ください)
  4. ④(雨天時)大きめの傘
  5. ⑤参加証
  6.  ※稚児衣装は貸与致します。
  7.  ※稚児着付は受付順でさせていただきます。
  8.  ※法会(儀式)ですので、保護者(付添人)の方は礼装をお願いします。
      黒留袖、またはこれに準ずる洋装をご着用ください。着付はございません。
  9.  ※少雨決行、荒天時は中止する場合があります。
  10.  ※昼食は控室でおとりいただけます。軽食(お弁当など)は各自ご用意ください。



金堂前にてお祓いを受ける稚児

柴燈大護摩のご案内(於 不動堂前)
3月25日(水)午後1時より、薬師寺修験咒師本部による柴燈大護摩並びに火渉り式(火渉三昧)を執り行います。
尚、添護摩によるご祈願を承っております。


花会式お写経会のご案内(於 お写経道場)
同期間中、午前9時より午後7時まで、花会式特別お写経会を執り行います。花会式ご参拝に合わせ、 是非お写経のご浄業にお励みいただくことをお勧め申し上げます。期間中にご納経いただいたお写経は、 晨朝の行法にて練行衆によって特別祈願させていただきます。

お写経をご納経された方には、昼食(おうどん)をご用意致します。(午前11時~午後1時半)

  1. ※おうどんのご接待は期間中の午後一時までにお写経道場にお越しいただき、
  2. ①花会式お写経会にてお写経をなされた方、
  3. ②ご自宅で書写し、ご持参された方に限ります。

修二会 花会式 しゅにえはなえしき

修二会とは奈良の大寺が国家の繁栄と五穀豊穣、万民豊楽などを祈る春の行事です。修二会とある通り、この法要は2月に行われるのですが、薬師寺の場合は旧暦の2月末に行われていた事から、そのまま新暦に直して3月25日から3月31日にかけて行われています。 東大寺の修二会に「お水取り」という俗称がついたように薬師寺修二会には十種の造花がご本尊に供えられるところから「花会式」と呼ばれ、「奈良に春を告げる行事」として親しまれています。 花会式(修二会)に参篭する僧のことを「 練行衆 れんぎょうしゅう 」と言い、 一・七日 いちしちにち (一週間)の法要を勤めます。最終日の3月31日の夜には「 鬼追い式 おにおいしき 」が法要の 結願 けちがん を飾ります。

花会式の歴史

修二会花会式の中心は、薬師 悔過 けか 法要です。 この法要は奈良時代から続けられています。造花の起源は、嘉承2年(1107)に、 堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈られ、その霊験を得て病気が回復しました。 翌年、皇后は感謝の心を10種類の造花(梅・桃・桜・椿・山吹・牡丹・藤・杜若・百合・菊)に こめて女官に造らせ、薬師如来の御宝前に供えられました。以来毎年造花を供えて修二会をするようになりました。 これが『花会式』と呼ばれる華やかな法要の始まりです。

花会式の法要

花会式では1日で 初夜 しょや 半夜 はんや 後夜 ごや 晨朝 じんじょう 日中 にっちゅう 日没 にちもつ の合計6回の法要があり、六時の行法と呼ばれます。十人の練行衆と呼ばれる僧は不休で法要を勤めます。
初夜と半夜、後夜と晨朝、日中と日没のように、1度の入堂で2回の法要を勤めます。
中でも圧巻なのは午後7時からの初夜・半夜の行法です。

令和8年修二会花会式 薬師悔過法要 練行衆

  • 大導師    生駒基達 いこまきたつ
  • 咒 師    髙次喜勝 たかつぎきしょう
  • 堂 司    大谷徹奘 おおたにてつじょう
  • 大 衆    安田奘基 やすだじょうき    小林澤應 こばやしたくおう    根来穆道 ねごろばくどう    中村随輝 なかむらずいき    山田瑛照 やまだえいしょう    松久保了善 まつくぼりょうぜん    吉岩観賢 よしいわかんげん

大導師 だいどうし …修二会花会式の行法の最高位。 表白 ひょうびゃく 神分 じんぶん 咒願文 しゅがんもん 諷誦文 ふじゅもん 勧請 かんじょう などの大導師作法を修します。
咒 師 しゅし …大導師によるご祈願が悉く成就されるように、堂内を結界して四天王等を勧請、秘密加持の修法を行います。
又、結願法要に先立つ 神供 じんぐ 作法や護摩の修法、鬼追い式の 会場 えじょう を浄める作法を修します。
堂 司 どうつかさ …修二会花会式の行中の一切を司る総責任者。堂内の 荘厳 しょうごん 、行法の指揮進行など全てのことを執り仕切ります。
大 衆 たいしゅう …大衆の中から、声明の とう を執る「 散華師 さんげし 」や、六時の行法の「 時導師 じどうし 」を交代で勤めます。

六時の行法

  • 後夜から晨朝、日中から日没、初夜から半夜への法要は連続して勤めます。
  • 第7日の初夜の行法(結願法要)のご参拝は金堂堂外正面よりお願い致します。入堂できません(※)
午前3時より 午前4時半頃 午後1時より 午後2時半頃 午後7時より 午後8時半頃
後夜 晨朝 日中 日没 初夜 半夜
第1日 3月25日 × × × ×
第2日 3月26日 ×
第3日 3月27日 ×
第4日 3月28日 ×
第5日 3月29日 ×
第6日 3月30日 ×
第7日 3月31日 × ○※ ×

薬師悔過

悔過とは、人間が自覚・無自覚の内に作ってしまった様々な罪を反省し、より良い生き方に改めるということです。
薬師如来に対して悔過の行法を行うため、「薬師悔過」と呼ばれます。
薬師悔過のお経は朗々とした節回しであるかと思えば、ある部分では非常に大きな声を張り上げ、絶叫とも言って良いほどの声で読経することもあり、非常に変化に富んだお経です。
練行衆の中から、その法要ごとに導師が選ばれ、薬師悔過を先導します。 時導師は一節ごとに立って薬師如来に礼拝しながらお経を唱えます。

映像で見る修二会花会式 結願法要 前編

大導師作法と 咒師 しゅし 作法

薬師悔過が終わると時導師に代わり、大導師が薬師如来の前に進みます。「大導師作法」の始まりです。大導師作法では落ち着いた節回しで諸仏を賛嘆し、修二会のもう一つの主旨である、国家繁栄・五穀豊穣の祈りが捧げられます。
初夜・半夜の大導師作法の中では並行して「咒師作法」が行われます。咒師は、密教の作法を司る役で、大導師による祈りが外敵に妨げられないよう、結界を作り堂内を護る作法を行います。
灯りが落とされ堂内が一段と暗くなると、法螺貝・太鼓・鐘が鳴り響きます。真剣を両手に持った咒師が現れ、堂内を疾走します。刀で天地の悪を切り裂く作法です。
このような法要を7日間続けるのです。

映像で見る修二会花会式 結願法要 後編

結願 けちがん 鬼追 おにお い式

修二会花会式の最終日、結願には様々な儀式が行われます。
初夜の法要の前に咒師が神々を勧請し、練行衆が松明を放り投げて神々に捧げる「 神供 じんぐ 」が行われます。
結願の法要ではいつにも増した大音声での悔過が唱えられ、大導師からは最後の祈りが捧げられます。咒師は護摩を焚き、その祈りを諸仏に届けます。
そして、金堂の前で「鬼追い式」が始まります。 松明を持ち激しく暴れまわる鬼を薬師如来のお力を受けた毘沙門天が鬼を鎮めるという儀式です。鬼は煩悩を象徴するもののひとつであり、薬師悔過の罪を反省し、良い生き方に改めるという主旨を視覚的に表したものとも言えます。


映像で見る鬼追い式

造花作りと飾り付け

花会式には約1600本の和紙で作られた造花が供えられます。

現在、造花は奈良市内の2軒の家で代々作り続けらています。一つひとつ手作りで、紙は薬草などを用いて染め上げられます。

23日にお身拭いが終わると、堂内の荘厳が始まります。
造花は10種を12鉢に、一本ずつ定められた形に飾り付けていきます。
造花を飾り付けるのは、全国から高校生~大学院生を対象に募集する「青年衆」です。