薬師三尊

薬師如来坐像

薬師如来は、正式には薬師瑠璃光如来といい、またの名を医王如来といいます。阿弥陀如来の佛国土(佛の世界)が西方極楽浄土であるのに対して、薬師如来の佛国土は東方浄瑠璃浄土といいます。
阿弥陀如来は来世において極楽浄土に導いて下さる佛様ですが、薬師如来は現世において救いの手を差し延べて下さる佛様です。このことから我が国では奈良時代より所謂、現世利益の佛様として信仰を集めました。
本山の薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒の為に発願し建立されました。天武・持統両帝の夫婦愛の結晶が薬師寺といわれる所以です。
この世の全ての人の心と身体の健康を願い、病気を癒やし、諸願を成就して下さる佛様です。薬師如来の身心安穏・除病延命のご功徳を受けるため、老若男女問わず多くの方が別院にご参拝されます。
昭和50年「白鳳伽藍の為のお写経勧進運動」の関東以北の拠点として東京別院が開設されるに当たり、ご本尊として迎えられました。鎌倉時代のお像で薬壺をお持ちになっているのが特徴です。

日光菩薩・月光菩薩

薬師如来を医師に例えるならば、その脇侍である日光菩薩と月光菩薩は、日勤の夜勤の看護師に例えられます。つまり365日24時間体制で薬師如来を補佐し、私達に救いの手を差し延べて下さるのが日光・月光両菩薩です。
日光菩薩は鋭い智慧の光を、月光菩薩は優しい慈悲の光をもって、この世を遍く照らし、全ての人を導いて下さいます。
平成26年に別院改築10周年を記念し、開眼法要(佛像に魂をいれる)が行われ、本山と同じように薬師三尊としてお祀りされました。