創建時より唯一その姿を伝える国宝 東塔は現在、全面解体修理中です。
薬師寺では大修理成就を願い「国宝 東塔大修理特別写経」の勧進を行っております。この特別写経は、釈迦八相図と東西両塔図の見返し扉絵が施された用紙に、お釈迦さまのお舎利の功徳を讃えた「舎利礼文」を書写して頂く、全10組20巻のお写経です。お納め頂く1組2巻のお写経の内、1巻は国宝 東塔に、もう一巻はお釈迦さまの聖地インド・ブッタガヤの日本寺に奉安致します。
国宝 東塔大修理に当たり、薬師寺では一人でも多くの方々にお写経を通じてご結縁頂くことにより、平成の世に生きる者の真心を、後世へと伝えたいと願っております。
なお10組全てをお納めの方には「釈迦八相曼茶羅卓上特別屏風」を贈呈し、満願結縁の証とさせて頂いております。
皆様には是非とも、この特別写経にご結縁賜りますよう、お願い申し上げます。
- 国宝 東塔大修理
- 特別写経

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お手本用紙 -
お写経用紙
特別写経は、お釈迦さまの尊いご生涯を順番にたどっていただく釈迦八相図と東西両塔図の佛画が、見返し扉絵として色彩装飾されております。
「国宝 東塔大修理特別写経」は、佛舎利を供養する経文「舎利礼文」を書写していただきます。 この特別写経は、お釈迦さまの尊いご生涯を「第一入胎」から「第八分舎利」へと順番にたどっていただく釈迦八相図と東西両塔図が色彩装飾された、全10組20巻のお写経です。 お手本の字は書家・荒井湧山先生、装飾画は佛画師・廣中真淨先生の筆によるものです。
- 特別写経は1組につき、手本1枚とお写経用紙2枚が入っております。1組2巻でご納経下さい。
- ご納経頂いた方には「結縁釈迦八相曼茶羅」と、納経1組につき朱印シールを1枚お送り致します。お好きな場所にお貼り下さい。

- 全10組20巻のご納経で満願となります。どの組から始めて頂いても結構です。
- 10組20巻を繰り返してご納経頂けます。
- 満願記念品として釈迦八相曼荼羅卓上特別屏風を贈呈致します。

かつて、東塔には「因相」として入胎・受生・受楽・苦行、西塔には「果相」として成道・転法輪・涅槃・分舎利の八相像が安置されていたことが、『薬師寺縁起』に記されています。
この特別写経はそれにちなみ、お釈迦さまの尊いご生涯を順番にたどっていただく釈迦八相図と東西両塔図の佛画が、見返し扉絵として色彩装飾されております。
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- 第一 入胎
- お釈迦さまのお母さま摩耶夫人が、白象が右脇から入るという不思議な夢をご覧になり、お釈迦さまを身ごもられました。
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- 第二 受生
- 摩耶夫人がルンビニー園で、無憂樹(アショーカ)の花に右手を触られた時に、夫人の右脇よりお釈迦さまがお生まれになられました。
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- 第三 受楽
- 釈迦族の王子としてお生まれになったお釈迦さまは、カピラバストゥの宮殿で、何不自由ない生活を送り、歌舞音曲など、この世の享楽を受けられました。
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- 第四 苦行
- 出家されたお釈迦さまは様々な修行を試み、6年間に及ぶ苦行に入られ、最後は、ほとんど絶食のありさまで、日々に肉体は衰弱してゆかれました。
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- 第五 成道
- 解脱の道には苦行は無意味であることを悟り、それを捨て、ついに佛陀伽耶(ブッダガヤ)の菩提樹下でお悟りを開かれ佛陀となられました。
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- 第六 転法輪
- 成道をされたお釈迦さまは、鹿野苑(サールナート)で初めて説法をされ、この時より四十五年にもわたる長い伝道の旅をお続けになられました。
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- 第七 涅槃
- クシナガラ城外の沙羅双樹における最後の説法の後、80歳でその尊いご生涯を終えて涅槃に入られました。
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- 第八 分舎利
- 涅槃の後、茶昆に付され、その舎利は八つに分配し、8ヶ国に運ばれて、それぞれ佛舎利塔が建てられました。
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- 第九 西塔
- 『薬師寺縁起』によると、内陣に釈迦八相の「果相」として、第五成道より第八分舎利の像が祀られていたことが記されております。西塔は、昭和56年に復興されました。
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- 第十 東塔
- 『薬師寺縁起』によると、内陣に釈迦八相の「因相」として、第一入胎より第四苦行の像が祀られていたことが記されております。東塔は、平成32年6月まで解体大修理が行われています。