こどもの日の5月5日は、昭和23年7月20日に祝日法によって制定された国民の祝日です。法律によると、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが規定されています。こどもの日は、全ての子の成長を祝う日で、端午の節句(菖蒲の節句)とは、同じ日ですが別行事です。
端午の節句の起源は中国で、紀元前3世紀頃、政治家であり詩人である
日本に伝えられた端午の風習に倣い、推古天皇19年(611)5月5日「大和の
また柏餅は江戸時代の日本が起源ですが、柏の葉でお餅と餡を包んだお菓子です。柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちない為、子孫繁栄に繋がり、子どもの健やかな成長を願う縁起物とされています。
「節句(節供)」とは、年に数回ある大切な節目を表す言葉で、神様にお供え物をし、厄払いや無病息災を願う年中行事です。たくさんある節句の中から江戸時代に徳川幕府が公的な行事・祝日として五節句(
世界で使用している太陽暦は、天保暦を廃止する改暦の布告がなされ、明治5年12月2日の天保暦(太陰暦)を廃止し、翌日から太陽暦(改暦ノ詔書並太陽暦頒布)を採用し、明治6年1月1日とすることが定められました。その為明治6年の改暦の際に五節句の制度は廃止されましたが、今では四季を感じる年中行事として伝えられています。
合 掌
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