ジャイナ教徒であったサッチャカに、お釈迦様は王たる道についてお話をされました。
「王たるものの
更にサッチャカは教えを請いました。「民を護るべき方法はよく理解できました。それでは悪事を犯す者には如何に
お釈迦様は、お話を続けられました。「悪事を犯した者にも慈しみの心をもち、智慧によってよく観察し、五法を以て処断することです。
五法とは、一には実によって不実によらず、事実を調べて処断する事です。
二には時によって非時(正しい時にあらざる事)によらない事です。王に力がある時は罰して効果があり、力がない時は、罰して乱れが起きるだけだからです。
三つには義によって無義によらない事です。罪を犯した者が故意あったか、故意がなかったかを見極める事です。故意がなく犯したならば、正しい方法を教え導く事です。
四つには
五つには慈しみの心によって、
この教えを以て
『大薩遮尼犍子所説大経』(パーリ佛典経蔵中部第三十六経)
合 掌
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