ある時、お釈迦様は多くのお弟子様と共に祇園精舎を出てコーサラ国のカーラーマ族の住むケーサプッタという街に着かれました。
すると大勢の人々が集まり、お釈迦様に質問を投げ掛けました。「ある出家者は、この街に来て自分の教えを美しく讃え、他の教えを
お釈迦様は静かにお話を始められました。「疑い惑うのは最もです。人々よ、知らせや伝説をそのまま受け入れてはなりません。経に載せられているとか、そうかも知れぬという想像や、自らの見解に合っているからとか、又は名高い修行者の言葉であるというような事で受け入れてはなりません」。
更にお話を続けられました。「人々よ、
人々よ、欲を離れ、
この教えを実践している
お釈迦様のお話を聞いたケーサプッタの人々は、「今日以降この命の尽きるまで、生涯帰依致す信者として私たちを弟子として受け入れてください」。と手を合わせました。このお話は『増一阿含経』に登場します。
合 掌
「加藤朝胤管主の千文字説法」の感想をお手紙かFAXでお寄せください。
〒630-8563
奈良市西ノ京町457 FAX 0742-33-6004 薬師寺広報室 宛