薬師寺では毎年12月29日、早朝からお鏡餅をつき、午後1時から餅つきに使用したお湯を使い、白い
金堂本尊薬師如来は、私たちの身体の病、心の病を治してくださる佛さま、いわゆるお医者さまです。脇侍の日光、
40~50分で薬師三尊が艶々と美しい光を取り戻します。すると私たちの心も清々しくなってまいります。これはただ単に佛さまをお掃除するだけでなく、同時に私たちの心の鏡も清らかにするのです。姿を映す鏡は汚れや曇りがあるとはっきり映りません。だから鏡を磨きよく映るように致します。
しかし、心は汚れていても曇っていても自分ではなかなか気が付かず、そのままになってしまいます。そこで佛さまのお掃除をしながら自らの心の鏡を磨き、心の雑草を抜き取って清らかにするのです。
お釈迦さまの教えに、「
12月のことを「報恩月」と申します。父母に、御先祖さまに、人生の先輩に、妻に、夫に、子供に、兄弟姉妹に、友人に、仕事を与えてくださっている周囲の人々に、そして神佛に対して1年間の誠を捧げるのです。些細なことでも過ちを起こしたことに対して
合 掌
「加藤朝胤管主の千文字説法」の感想をお手紙かFAXでお寄せください。
〒630-8563
奈良市西ノ京町457 FAX 0742-33-6004 薬師寺広報室 宛