今年もお盆の季節になりました。ご先祖さまと共にひとときを暮らし、お蔭に感謝する日です。
お盆の行事の始まりは、
ある時、お釈迦様は
ところが、亡くなったお母さんが貪りの心を持った
お釈迦様は「あなたのお母さんはたくさんの罪を犯しました。あなたが両親に親孝行をしたい思っても、あなた一人の力ではどうすることもできません。多くの僧侶の力を借りなければ救うことはできません。これからあなたの為にお母さんを救う方法をお話しましょう。
この方法によって一切の苦難から解放され、すべての憂いや苦しみ、罪や障りを消し去ることができるでしょう。
多くの僧侶が修行をする
目連尊者が教えを実践すると、僧侶たちは祈りの言葉を唱えた後、食事の供養を受けました。すると、お母さんは救われました。
その時、目連尊者や僧侶、そしてこの大会に集まった菩薩たちはみな大きな喜びに包まれました。
目連尊者の悲しみ泣く声はたちまち消え去り、お母さんはこの日を限りに、
お釈迦様はここに集う、すべての人々にお告げになりました。
「ここにいる私の弟子で、親孝行に努める者は、常に忘れることなく毎年七月十五日には親を慈しむ孝心を持って、生みの父母や七世にわたる父母を思い起こし、父母のために盂蘭盆の法会を開き、養い育てて下さった父母の恩に報いなさい。
そうすれば、お父さんやお母さんは餓鬼の苦しみを逃れ、天人の世界に生れ善い行いをし、その楽しみを得ることができるでしょう。」
目連尊者とすべての人々は、お釈迦様の説かれる教えを聞いて心から喜び、教えを守り実践しました。
この盂蘭盆経の教えに従って、多勢のご先祖さまを思い起こし、日々の生活に喜びと感謝の心を養う大切な習慣となりました。
合 掌